[風雅side] 「まさか、白虎の姫になるのを断るとわな。」 大地がふと、そんなことを言った。 確かに俺も驚いた。 白虎の姫になるのを断るのは異例中の異例だ。 しかも、あの女、俺達が白虎と聞いても怖がったり、媚びたりしてこなかった。 むしろ、嫌な顔をしていた。 ふっ…おもしれぇ。 俺は口角を少し上げた。