「私が必ず何とかするから。もう少し待ってて」
奈桜を元気づけようと明るく言う。
「何とかって…。無理だよ。梓が日本にいるのが事務所にバレたら大変な事になる。そんな事、させられない。…絶対、させられない」
本当に梓なら何かやりかねない。
奈桜の為なら何でもやってしまうのが彼女のいい所であり、悪い所でもある。
「大丈夫よ」
「大丈夫じゃないって!!色々分かっただけでも有り難いから。ね、あとはこっちで何とかする。調べるのだって苦労しただろ?事務所に聞けないし」
「私には有能なマネージャーがいるのよ。『人間アンテナ』って言われてるくらい、芸能界の色恋沙汰に詳しい子なんだから。同じ事務所の子の事を調べるくらいチョ~簡単よ」
いつものように甘く、くすぐるように『フフ…』っと笑う。
声を…感じるように、掴む事が出来たら…
本当に今すぐ抱き締めたい。
奈桜の心臓が梓の声にギューっと握り締められて行く。
それはどこまでも心地よい痛みを伴って……
「私ね、奈桜が喜んでくれたらそれが幸せなのよ。奈桜の笑ってる声を聞きたい。顔を見たい。それって、奈桜の為じゃないの。私の為。奈桜の笑顔が私を幸せにするから。元気にしてくれるから。だから…この事はもう少し私に預けて」
自分で何とかしたくても、しようのない奈桜は、梓のこの言葉に頼るしかなかった。
奈桜を元気づけようと明るく言う。
「何とかって…。無理だよ。梓が日本にいるのが事務所にバレたら大変な事になる。そんな事、させられない。…絶対、させられない」
本当に梓なら何かやりかねない。
奈桜の為なら何でもやってしまうのが彼女のいい所であり、悪い所でもある。
「大丈夫よ」
「大丈夫じゃないって!!色々分かっただけでも有り難いから。ね、あとはこっちで何とかする。調べるのだって苦労しただろ?事務所に聞けないし」
「私には有能なマネージャーがいるのよ。『人間アンテナ』って言われてるくらい、芸能界の色恋沙汰に詳しい子なんだから。同じ事務所の子の事を調べるくらいチョ~簡単よ」
いつものように甘く、くすぐるように『フフ…』っと笑う。
声を…感じるように、掴む事が出来たら…
本当に今すぐ抱き締めたい。
奈桜の心臓が梓の声にギューっと握り締められて行く。
それはどこまでも心地よい痛みを伴って……
「私ね、奈桜が喜んでくれたらそれが幸せなのよ。奈桜の笑ってる声を聞きたい。顔を見たい。それって、奈桜の為じゃないの。私の為。奈桜の笑顔が私を幸せにするから。元気にしてくれるから。だから…この事はもう少し私に預けて」
自分で何とかしたくても、しようのない奈桜は、梓のこの言葉に頼るしかなかった。

