「心にはお見通しって訳だ」
奈桜は下を向いて笑った。
「タロットで占っただけだよ」
言いながらテーブルにカードを並べ始める。
「碧は…上手く行くと思うか?」
心配そうに…すがるような目で奈桜が碧を見つめる。
「そんな子犬みたいな目、すんなって。連れて帰ってやんないからな。……碧は………言わない」
「何だよ。分かってるんだろ?」
「この答えは個人情報にあたる。だから言えない。例えリーダーの頼みでも」
「いや、リーダーの特権で何でも聞けるんだよ」
真顔で言う。
「リーダーの特権って何だよ。今日のリーダーは面白いな」
カードをゆっくりめくっていたが、ふと指が止まった。
「奈桜、また動き出すよ」
急に真剣な顔になって、心がカードを読む。
「慎重に…。掴めるものなのに、スルッとその手から滑り落ちるかもしれない。…全て欲しいなら、死ぬ気で掴みに行く事。どんなに困難でも女神が必ず側にいる」
「女神?」
「オレでは…ないな」
「そうみたいだな」
2人は見つめ合って頷いた。
奈桜は下を向いて笑った。
「タロットで占っただけだよ」
言いながらテーブルにカードを並べ始める。
「碧は…上手く行くと思うか?」
心配そうに…すがるような目で奈桜が碧を見つめる。
「そんな子犬みたいな目、すんなって。連れて帰ってやんないからな。……碧は………言わない」
「何だよ。分かってるんだろ?」
「この答えは個人情報にあたる。だから言えない。例えリーダーの頼みでも」
「いや、リーダーの特権で何でも聞けるんだよ」
真顔で言う。
「リーダーの特権って何だよ。今日のリーダーは面白いな」
カードをゆっくりめくっていたが、ふと指が止まった。
「奈桜、また動き出すよ」
急に真剣な顔になって、心がカードを読む。
「慎重に…。掴めるものなのに、スルッとその手から滑り落ちるかもしれない。…全て欲しいなら、死ぬ気で掴みに行く事。どんなに困難でも女神が必ず側にいる」
「女神?」
「オレでは…ないな」
「そうみたいだな」
2人は見つめ合って頷いた。

