専務はフッとやや下を向いて笑った。
「言いたい事はそれだけか?」
ニヤッと笑いながら奈桜を見る。
「え?あ……はい。あの…」
「甘いよ。奈桜」
まだ何か言おうとした奈桜の話を遮る。
「言っただろ?ファンと君たちの間で何か契約でも交わしてるのか?向こう10年間、ファンでいます。CDもアルバムもDVDもグッズもずっと買います。契約違反したら罰して下さい。って?…んな訳ないだろ?引く時には一斉にごっそり引くんだよ。頂上から谷底。Zを好きかどうかは向こうの自由なんだよ。いつだって変更可能。信じてる碧に彼女がいるって分かったら、しかも幸せそうな顔してたら、嫉妬して当然。昨日はあんなに誉めてくれてたのに、今日は悪口三昧。でも、それは何も悪い事じゃない。ファンを裏切った当然の報いだ。……恋人と上手くやりたいのなら、職業を変えろ。今、1番大事なのは何かよく考えてみろ」
「碧は……諦めるしかないんですか?何とかならないですか?仕事だったら増やしても構いません。ですからどうか…」
奈桜は必死に食い下がる。
「言いたい事はそれだけか?」
ニヤッと笑いながら奈桜を見る。
「え?あ……はい。あの…」
「甘いよ。奈桜」
まだ何か言おうとした奈桜の話を遮る。
「言っただろ?ファンと君たちの間で何か契約でも交わしてるのか?向こう10年間、ファンでいます。CDもアルバムもDVDもグッズもずっと買います。契約違反したら罰して下さい。って?…んな訳ないだろ?引く時には一斉にごっそり引くんだよ。頂上から谷底。Zを好きかどうかは向こうの自由なんだよ。いつだって変更可能。信じてる碧に彼女がいるって分かったら、しかも幸せそうな顔してたら、嫉妬して当然。昨日はあんなに誉めてくれてたのに、今日は悪口三昧。でも、それは何も悪い事じゃない。ファンを裏切った当然の報いだ。……恋人と上手くやりたいのなら、職業を変えろ。今、1番大事なのは何かよく考えてみろ」
「碧は……諦めるしかないんですか?何とかならないですか?仕事だったら増やしても構いません。ですからどうか…」
奈桜は必死に食い下がる。

