パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~

「なら、話が早い。碧を説得してもらいたい。…彼女と別れるように」



専務の目がギラッといやらしく光ったように見えた。



「それは……無理です。言えないですよ。そんな事…」



「大丈夫だよ。奈桜なら。1番、説得力があるだろ」



いやらしく笑う。



「いや…、無理です。言えないです」



「甘いな。奈桜。スキャンダルの怖さは君が1番分かってるはずだ。それとも、もう忘れたか?」



「いえ…、忘れてないです」



思いっ切り、痛いとこを突かれて、奈桜は先の言葉が続かない。