「君が適任だよ。きっと他のメンバーもそう言うよ。歌も踊りも1番上手い。メンバーからの信頼も厚い」
『信頼も厚い』って、誰から聞いたんだよ?…と口答えしたい気持ちを奈桜はグッと抑える。
「でも……」
「気持ちは分かる。今までリーダーなしで上手くやって来たからな。でも、Zは大きくなった。これからは誰かまとめる人間が必要だ。…大袈裟に考える事はない。今まで通りでいいんだよ。今まで通りで」
その笑いが不気味だ。
「他のメンバーにはマネージャーから話が行くから」
奈桜は困惑した顔のまま、どうしたらいいのか分からなかった。
小学生の頃から、班長さん以外でリーダー役をやった事がない。
完全に苦手分野であり、例えば『飾り』だと言われても勘弁して欲しかった。
「で、…だ」
「え?」
専務のまた訳のわからない話の切り込み方に、聞き返す。
『信頼も厚い』って、誰から聞いたんだよ?…と口答えしたい気持ちを奈桜はグッと抑える。
「でも……」
「気持ちは分かる。今までリーダーなしで上手くやって来たからな。でも、Zは大きくなった。これからは誰かまとめる人間が必要だ。…大袈裟に考える事はない。今まで通りでいいんだよ。今まで通りで」
その笑いが不気味だ。
「他のメンバーにはマネージャーから話が行くから」
奈桜は困惑した顔のまま、どうしたらいいのか分からなかった。
小学生の頃から、班長さん以外でリーダー役をやった事がない。
完全に苦手分野であり、例えば『飾り』だと言われても勘弁して欲しかった。
「で、…だ」
「え?」
専務のまた訳のわからない話の切り込み方に、聞き返す。

