「オレもさ、前に来た事あるんだ」
静かな声で言うと奈桜は海を見つめた。
「そうなんだ…」
2人は並んで海の先を見た。
このまま…このままでもいいかもしれないと、ちょっとだけ思ったかもしれない。
それくらいこの空間がゆったりとして、優しく包まれているような気がした。
「アイドルってさ、意外と…孤独だよな?コンサートやれば何万人って人が会いに来てくれる。みんな笑ってて、オレたちも笑ってる。たぶんこの仕事やってて1番好きな瞬間で、この時間の為に普段頑張ってる。と思う。食べる時間がなくったってそんなのすぐ忘れるし、寝る時間が少なくったって、まぁ若いから大したことないし。全部あの、きらびやかな空間でみんなに会う為なんだと思う。あの空間では味方しかいないしな。でも、あの時間は夢に近いんだなぁ。うん。家に帰れば1人で過ごす、夢から覚めたあのぼんやりとした感覚に襲われる。外に出るのも常に写真誌のカメラマンを気にしなきゃならない。いい子がいても食事する前に何故かその噂がネットに流れてたり。…人間嫌いにならないのが不思議だよな?」
そう言って奈桜はフッと笑った。
静かな声で言うと奈桜は海を見つめた。
「そうなんだ…」
2人は並んで海の先を見た。
このまま…このままでもいいかもしれないと、ちょっとだけ思ったかもしれない。
それくらいこの空間がゆったりとして、優しく包まれているような気がした。
「アイドルってさ、意外と…孤独だよな?コンサートやれば何万人って人が会いに来てくれる。みんな笑ってて、オレたちも笑ってる。たぶんこの仕事やってて1番好きな瞬間で、この時間の為に普段頑張ってる。と思う。食べる時間がなくったってそんなのすぐ忘れるし、寝る時間が少なくったって、まぁ若いから大したことないし。全部あの、きらびやかな空間でみんなに会う為なんだと思う。あの空間では味方しかいないしな。でも、あの時間は夢に近いんだなぁ。うん。家に帰れば1人で過ごす、夢から覚めたあのぼんやりとした感覚に襲われる。外に出るのも常に写真誌のカメラマンを気にしなきゃならない。いい子がいても食事する前に何故かその噂がネットに流れてたり。…人間嫌いにならないのが不思議だよな?」
そう言って奈桜はフッと笑った。

