パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~



「よぉ♪」



なるべく驚かさないように気を配りながら、奈桜は砂浜に寝転んでいた人影に声をかけた。



「えっ!?」



暗く、ぼんやりとした夜の景色の中に、弾かれたように何かが動く。



「奈桜?」



上半身を起こして見上げるその端正な顔立ちは、間違いなく碧だった。



「風邪引くなよ」



笑って言いながら、奈桜は碧の近くに腰を下ろす。



が、春の夜の砂浜はかなりひんやりとしていた。



「冷てぇ!お尻が風邪引くぞ!」



奈桜は慌てて立ち上がるとお尻の砂を勢いよく払う。
碧はその姿を見て楽しそうに笑った。