「知ってるわよ。あの子、カワイイでしょ?」
わざと『彼女がどうかしたの?』と聞かない。
答えにくそうな質問は、ずっと続けたい会話の邪魔だ。
「あのさ、居場所って分かる?あ…いや、オレがどうこうしたい訳じゃなくて…。あの…、マンションじゃなくて…、マンションは分かってると思うから、その…、今の、今いるとこ。って、意味分かんない事、言ってるな」
「フフ。意味分かんないわよ。って、分かった。彼女の今の居場所を知りたいのね。…なんか訳ありみたいね。理由は言わなくていいから。分かるかどうか分かんないけど、調べてみるわ。待ってて。…急ぎ?」
さすがは奈桜の彼女。
すぐにコトを理解する。
「うん。出来れば。…ごめんな。ありがとう」
申し訳なさそうな声で言う。
「いいって。私で役に立つのなら嬉しいんだから。…急いでるんでしょ?また連絡するね。体…無理しないでね」
『じゃあ』と名残惜しそうに言うと電話は切れた。
わずか数分の時間で気分がガラリと変わった。
『自分の為に梓が帰って来た』
一気にテンションが上がり、明日へ期待と意欲が湧いて来る。
奈桜は自然に出る笑みを押さえるように車を走らせた。
わざと『彼女がどうかしたの?』と聞かない。
答えにくそうな質問は、ずっと続けたい会話の邪魔だ。
「あのさ、居場所って分かる?あ…いや、オレがどうこうしたい訳じゃなくて…。あの…、マンションじゃなくて…、マンションは分かってると思うから、その…、今の、今いるとこ。って、意味分かんない事、言ってるな」
「フフ。意味分かんないわよ。って、分かった。彼女の今の居場所を知りたいのね。…なんか訳ありみたいね。理由は言わなくていいから。分かるかどうか分かんないけど、調べてみるわ。待ってて。…急ぎ?」
さすがは奈桜の彼女。
すぐにコトを理解する。
「うん。出来れば。…ごめんな。ありがとう」
申し訳なさそうな声で言う。
「いいって。私で役に立つのなら嬉しいんだから。…急いでるんでしょ?また連絡するね。体…無理しないでね」
『じゃあ』と名残惜しそうに言うと電話は切れた。
わずか数分の時間で気分がガラリと変わった。
『自分の為に梓が帰って来た』
一気にテンションが上がり、明日へ期待と意欲が湧いて来る。
奈桜は自然に出る笑みを押さえるように車を走らせた。

