パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~

「そうだね。あとは事務所に任せるよ。石田さん、今夜、空いてる?」



「えっ?」



「たまには飲みに行かない?今日は飲みたい気分でしょ?」



石田を見て、軽くウインクする。
勘の鋭い泉には、石田の奈桜への想いはバレていた。



「ありがとうございます。でも、タレントと飲みに行く事は禁止されていますので。それに、今夜は約束があります」



いつものように固い表情できっぱり言う。
もちろん、約束などあるはずもない。



「ハハハ。さすが、石田さん。安心した。じゃあ、今度、お昼、一緒に食べよう。定食屋で」



石田の肩を軽く叩くと笑いながら車に戻って行く。
誰にでも気配りが出来る泉の後ろ姿に、石田は深く頭を下げた。