パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~





真っ青な空に流れる白い雲。
風が心地よく吹いている。
緑濃い葉が、ほどよく茂った木々。
広い地面に引かれた白い線。
カーブを描くその先に、たくさんの声援を思い出す。





「奈桜、ありがとう。本当に幸せ」



急遽、運動場の隅に作られた控え室で、梓は奈桜の手を握って言った。
照れて下を向くその仕草が、奈桜には愛おしい。



「みんなのおかげだよ。オレたちは世界一の幸せ者だな。絶対に一緒に幸せになろう。・・・一生、大切にする。ちょっと、時間なくて間に合わなかったけど。とりあえず、今だけ、これ・・・」



梓の左の薬指をそっと掴む。