「はい」
石田は冷静に答える。
奈桜はまだ驚いた顔のまま。
だが、落ち着いて考えれば、神川が噛んできてもおかしくない話だろう。
あのオトコは、奈桜の窮地には鼻が利く。
「そして、水無瀬さんにCMの仕事を2本、持って来て下さいました。どちらも大手です。もちろん、ギャラもいいです。ただし、今後の水無瀬さんの仕事は全て神川さんがプロデュースする事が条件です。でも、それでもまだ足りなくて」
いったい、どれだけお金が動くのか。
ケタが大きいだけに、奈桜もその額に実感がわかない。
「実は申し訳ないのですが、奈桜さんが子供向けに書いた、あの絵本を神川さんのプロデュースで出版する事になりました。こちらの奈桜さんのギャラですが。すみません。ありません。奈桜さんのこちらのギャラは、あちらの事務所の借金返済に充てさせて頂きます」
「そんなの、全然いいよ。わずかにしかならないだろうけど。少しでも役に立てるなら嬉しい。でも、もっとオレで役に立つ事は・・・」
こと、お金の事だけに、周りに負担させて心苦しい。
いくら梓の事務所の事だと言っても、要は自分と梓の結婚の為なのだ。
石田は冷静に答える。
奈桜はまだ驚いた顔のまま。
だが、落ち着いて考えれば、神川が噛んできてもおかしくない話だろう。
あのオトコは、奈桜の窮地には鼻が利く。
「そして、水無瀬さんにCMの仕事を2本、持って来て下さいました。どちらも大手です。もちろん、ギャラもいいです。ただし、今後の水無瀬さんの仕事は全て神川さんがプロデュースする事が条件です。でも、それでもまだ足りなくて」
いったい、どれだけお金が動くのか。
ケタが大きいだけに、奈桜もその額に実感がわかない。
「実は申し訳ないのですが、奈桜さんが子供向けに書いた、あの絵本を神川さんのプロデュースで出版する事になりました。こちらの奈桜さんのギャラですが。すみません。ありません。奈桜さんのこちらのギャラは、あちらの事務所の借金返済に充てさせて頂きます」
「そんなの、全然いいよ。わずかにしかならないだろうけど。少しでも役に立てるなら嬉しい。でも、もっとオレで役に立つ事は・・・」
こと、お金の事だけに、周りに負担させて心苦しい。
いくら梓の事務所の事だと言っても、要は自分と梓の結婚の為なのだ。

