「『イケる』。そう思ったんだよ。勘。これは絶対、モノになる。絶対、いい作品になる。オレが撮りたい。オレが作りたい。オーディションのビデオも見せてもらった。実は奈桜と梓で撮りたいのがあったんだが。結構、激しい絡みがあるやつで、梓も了承済みの話だ。国民的アイドルとハリウッド女優。話題性は十分だ。これでひと儲けさせてもらうつもりだったんだがな。気が変わった。金も大事だが、名誉も大事だ。オレはこれに賭ける。これで賞を獲ってやる」
奈桜には神川の言っている事全てが初耳で、どう理解すればいいのか分からなかった。
「でも、あれは青山グループの映画みたいなもんだろ?よく買い取れたよな?いや、金じゃねぇよ。あの青山さんが手を引くって」
奈桜の疑問に神川は『ハハハ』と大声で笑った。
奈桜には神川の言っている事全てが初耳で、どう理解すればいいのか分からなかった。
「でも、あれは青山グループの映画みたいなもんだろ?よく買い取れたよな?いや、金じゃねぇよ。あの青山さんが手を引くって」
奈桜の疑問に神川は『ハハハ』と大声で笑った。

