パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~

「パパ、」



ドアを開けようとした桜の手が止まり、振り返る。



「・・・会ってもいいよ」



「えっ!?」



奈桜の笑顔が驚きに変わった。



「会ってもいいよ。パパ、結婚したいんでしょ?ママとは・・・結婚しないんでしょ?その人の事が好きなんでしょ?・・・だったら、いいよ。パパが好きになった人なら、いい。・・・パパ、振られないようにね。じゃ、行って来まぁす」



精一杯の桜の答えだった。
大好きなパパを悲しませたくない。
きっと、その気持ちが全てだろう。
子供の桜にこれ以上、他には考えられない。
あとは、奈桜の選んだ人を信じるだけだ。



「あ・・・りがとう・・・」



奈桜は呆然とした顔で、ゆっくりと閉まって行くドアを見つめた。