「あぁ、それは、あれだよ。ほら、牛乳、入れ忘れただろ?だからだよ」
桜はじーっと目の前に置いてあるコップを見つめた。
すでに牛乳は飲んでいる。
「あのさ、今度、うちに連れて来るから。会って、桜がイヤだって言うなら無理強いはしない。桜の気持ちを大事にしたいんだ。ただ、パパはその人の事が好きなんだ。一緒にいれたら、もっと楽しくなるかなって思ってる。時間はかかると思うけど、少しずつ仲良くなって行けたらいいなって思ってる。・・・桜のママは七海だから。そこは何も変わらない。無理してママって呼ばなくていい。梓さんでいい。だから、ママを忘れなくていいんだからな。ママはママだ。でも、会うのもイヤだって言うなら仕方ない。その人とはそこまでの縁だったってきっぱり諦める」
自分の正体がバレずに済んだ安堵感を味わう間も無く、奈桜は一気に話を本題に戻した。
真剣な眼差しで桜を見る。
『例え子供でも、真剣に話せば気持ちは通じる』と、正直に話したつもりだ。
奈桜の鼓動は外に聞こえてるんじゃないかって位、ドックン、ドックン激しく打っている。
桜の言葉次第で進むべき道が変わるのだ。
桜はじーっと目の前に置いてあるコップを見つめた。
すでに牛乳は飲んでいる。
「あのさ、今度、うちに連れて来るから。会って、桜がイヤだって言うなら無理強いはしない。桜の気持ちを大事にしたいんだ。ただ、パパはその人の事が好きなんだ。一緒にいれたら、もっと楽しくなるかなって思ってる。時間はかかると思うけど、少しずつ仲良くなって行けたらいいなって思ってる。・・・桜のママは七海だから。そこは何も変わらない。無理してママって呼ばなくていい。梓さんでいい。だから、ママを忘れなくていいんだからな。ママはママだ。でも、会うのもイヤだって言うなら仕方ない。その人とはそこまでの縁だったってきっぱり諦める」
自分の正体がバレずに済んだ安堵感を味わう間も無く、奈桜は一気に話を本題に戻した。
真剣な眼差しで桜を見る。
『例え子供でも、真剣に話せば気持ちは通じる』と、正直に話したつもりだ。
奈桜の鼓動は外に聞こえてるんじゃないかって位、ドックン、ドックン激しく打っている。
桜の言葉次第で進むべき道が変わるのだ。

