「桜、ごめん。騙すつもりはなかったんだ。パパは桜に・・・」
「ない」
「へ?」
「Zのとこがない。何で?どうしちゃったのかなぁ。私、何もしてないよ」
開かれたページには違うアイドルの笑顔。
桜は自分が知らない間に借りて来た雑誌をどうかしてしまったんじゃないかと不安な顔になっている。
奈桜はテーブルに置かれた雑誌を恐る恐る覗いた。
「あぁ、ほら、切り取られてるんだよ。見て。ここ。ちょっとカッターの跡が残ってる。・・・しかし上手く切ってるなぁ。ファンって有り難い」
「なぁんだ。そういう事かぁ。良かったぁ。私が失くしたのかと思った。・・・パパ、さっき何を言おうとしたの?何で謝ったの?」
安心して椅子の背に体をもたせかけたが、すぐに前のめりになった。
話があっちこっちに飛ぶ。
桜の登校時刻まで後10分。
「ない」
「へ?」
「Zのとこがない。何で?どうしちゃったのかなぁ。私、何もしてないよ」
開かれたページには違うアイドルの笑顔。
桜は自分が知らない間に借りて来た雑誌をどうかしてしまったんじゃないかと不安な顔になっている。
奈桜はテーブルに置かれた雑誌を恐る恐る覗いた。
「あぁ、ほら、切り取られてるんだよ。見て。ここ。ちょっとカッターの跡が残ってる。・・・しかし上手く切ってるなぁ。ファンって有り難い」
「なぁんだ。そういう事かぁ。良かったぁ。私が失くしたのかと思った。・・・パパ、さっき何を言おうとしたの?何で謝ったの?」
安心して椅子の背に体をもたせかけたが、すぐに前のめりになった。
話があっちこっちに飛ぶ。
桜の登校時刻まで後10分。

