パパはアイドル♪vol.２ ～奈桜ｸﾝの多忙なｵｼｺﾞﾄ～

「それって・・・」



「事務所が1番厄介だったけどな。何とか話は通して、前向きな返事はもらったけど。梓さんの事務所とも話し合うって。やっぱり一方的には無理だからな。奈桜とも話するって言ってたから。覚悟して行けよ。何も気にするな。必ず梓さんを手に入れるって決めて行けよ。絶対、上手く行くから」



「ありがとう。本当にありがとう。それしか言えない・・・」



本当に今の奈桜にはこの言葉しか出て来ない。
スポンサーに結婚を納得させるなんて、並大抵の事では出来ない。
仕事もあるのに、どれだけ頑張って頭を下げてくれたのか。
泉だけじゃない。
おそらく、奏も心も碧も、Ｚのみんなで頭を下げたに違いない。
これほどまでに自分の事を思ってくれる人たちが他にいるだろうか。




もう、怖いものはナイ。




奈桜の周りには力強い味方がいる。