「はい。急で申し訳ないんですが、よろしくお願いします」
「あ・・・、はい」
奈桜はよく分からない顔をしながら了承する。
今までは役をもらう時、すでにそれは自分のものだった。
『この役をやって下さい』と。
「すみません。奈桜さんにオーディションなんて。実はこの映画、日読テレビも全面協力の、来年を代表する映画になるみたいなんです。かなり力が入ってます。それで、より、役のイメージに合う人を選ぶ事になって。あ、メインキャスト以外は決まったそうなんですが。この映画が決まれば、奈桜さん、絶対、新境地が開けます。Zも、もっと注目されます」
サラッと聞けない所があった。
日読テレビという点が引っ掛かる。
まさか、あの神川プロデューサーが噛んでるんじゃないか?
だとしたら・・・
自分がオーディションに出る事は吉と出るか、凶と出るか。
色々な面でメリット、デメリットが浮かぶ。
「決まってからか・・・」
小さく呟いて、全てを打ち消した。
「あ・・・、はい」
奈桜はよく分からない顔をしながら了承する。
今までは役をもらう時、すでにそれは自分のものだった。
『この役をやって下さい』と。
「すみません。奈桜さんにオーディションなんて。実はこの映画、日読テレビも全面協力の、来年を代表する映画になるみたいなんです。かなり力が入ってます。それで、より、役のイメージに合う人を選ぶ事になって。あ、メインキャスト以外は決まったそうなんですが。この映画が決まれば、奈桜さん、絶対、新境地が開けます。Zも、もっと注目されます」
サラッと聞けない所があった。
日読テレビという点が引っ掛かる。
まさか、あの神川プロデューサーが噛んでるんじゃないか?
だとしたら・・・
自分がオーディションに出る事は吉と出るか、凶と出るか。
色々な面でメリット、デメリットが浮かぶ。
「決まってからか・・・」
小さく呟いて、全てを打ち消した。

