振り返ると入り口にひとつの不気味な集団があった。
スーツを着たカッコイイ男たちに囲まれて、誰かいる。
大物になると、付き人やらスタッフを何人もゾロゾロ連れ歩く人がいると聞いた事はある。
だが、奈桜を呼び止めた声は大物という声ではなく、爽やか。
明らかに若い。
嫌な予感が思考を固まらせる。
「そうですよね?Zの雨宮奈桜さん。・・・初めまして。青山柊です。いやぁ、嬉しいな。お会いしたかったんですよ。ずっとファンだったんです」
集団の中から現れたのは青山柊。
爽やかな笑顔を作り、奈桜に手を差し出す。
背はかなり高い。180センチ以上あるのは間違いない。
奈桜を見下ろすように微笑みかけて来る。
「初めまして。手・・・、すみません。さっきトイレ行って、洗ってないんですよ」
奈桜は子供っぽいと思いながらも、柊との握手を拒否した。
神川よりも殴ってやりたい相手と、例え上辺だけでも握手なんて出来ない。
そしてこれが奈桜の柊への意思表示。
スーツを着たカッコイイ男たちに囲まれて、誰かいる。
大物になると、付き人やらスタッフを何人もゾロゾロ連れ歩く人がいると聞いた事はある。
だが、奈桜を呼び止めた声は大物という声ではなく、爽やか。
明らかに若い。
嫌な予感が思考を固まらせる。
「そうですよね?Zの雨宮奈桜さん。・・・初めまして。青山柊です。いやぁ、嬉しいな。お会いしたかったんですよ。ずっとファンだったんです」
集団の中から現れたのは青山柊。
爽やかな笑顔を作り、奈桜に手を差し出す。
背はかなり高い。180センチ以上あるのは間違いない。
奈桜を見下ろすように微笑みかけて来る。
「初めまして。手・・・、すみません。さっきトイレ行って、洗ってないんですよ」
奈桜は子供っぽいと思いながらも、柊との握手を拒否した。
神川よりも殴ってやりたい相手と、例え上辺だけでも握手なんて出来ない。
そしてこれが奈桜の柊への意思表示。

