パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~




「青山さん、水無瀬梓さんとはお付き合いされてるという事ですね?」




何台ものカメラや大勢のリポーターに囲まれて、青山柊はまんざらでもない顔をする。
心の中で楽しくて仕方がない。
この世界にいる人間特有の、人から見られたい、注目されたい、真ん中にいたい、そういう気持ちが人一倍強いタイプ。
だから、こうやって自分の為に人が集まる事が嬉しくて仕方ない。
しかもテレビで中継されている。
興奮して行くのが自分でも分かった。



「アハハ。結構、ストレートに聞くんですね。はい。彼女とはいいお付き合いをさせて頂いています」



一斉にフラッシュがたかれ、柊の爽やかな笑顔が画面いっぱいに映し出される。



「それは結婚前提という事でよろしいんでしょうか?」



当たり前だが、お決まりの事をリポーターは聞いて来る。




「僕はそのつもりですが」



スラッとした長身、優しい笑顔。
サラサラの黒髪に笑うと見える八重歯。
柊は今、人気急上昇中のイケメン若手俳優だった。