「どうして来たんですか?こんな事、これくらい、大した事じゃないじゃないですか?たった1回で、ちょっと我慢するだけで、仕事、もらえるんです。もしかしたら、バラエティーのアシスタントの仕事がもらえるかもしれなかったんです。チャンスだったんです」
「もしかしたら?チャンス?ふうん。こんなのもチャンスって言うんだ。フフ・・・。チャンスってあんなゲス野郎が運んで来るんだ?なるほどね。そうやって掴んで、本当の意味で成功するの?もし、成功したとして、常にそういう関係はついて回ると思うけど。たった1回では済まされないんじゃない?それに宮ちゃんにはそんな事、必要ないでしょ?」
奈桜は落ち着いた口調で話す。
出来るだけ紗希を刺激しないように。
「必要・・・あるんです。うちの事務所、あのスキャンダルのせいで危ないんです。色々と叩かれて。仕事は全部キャンセル、開店休業状態。『雨宮奈桜』を利用しようとした罰です。だから・・・私が何とかしないと。私で役に立つなら・・・いいんです。どうなっても。私は・・・ここで頑張りたいから。奈桜さんと同じ場所にいたいから!」
何の心の準備もなく、紗希は奈桜への想いを口走ってしまった。
「もしかしたら?チャンス?ふうん。こんなのもチャンスって言うんだ。フフ・・・。チャンスってあんなゲス野郎が運んで来るんだ?なるほどね。そうやって掴んで、本当の意味で成功するの?もし、成功したとして、常にそういう関係はついて回ると思うけど。たった1回では済まされないんじゃない?それに宮ちゃんにはそんな事、必要ないでしょ?」
奈桜は落ち着いた口調で話す。
出来るだけ紗希を刺激しないように。
「必要・・・あるんです。うちの事務所、あのスキャンダルのせいで危ないんです。色々と叩かれて。仕事は全部キャンセル、開店休業状態。『雨宮奈桜』を利用しようとした罰です。だから・・・私が何とかしないと。私で役に立つなら・・・いいんです。どうなっても。私は・・・ここで頑張りたいから。奈桜さんと同じ場所にいたいから!」
何の心の準備もなく、紗希は奈桜への想いを口走ってしまった。

