「行け!!」
『えっ?』と言う奈桜に、『早く!』と碧が畳み掛ける。
「無理だって。仕事が大事だろ。そんな事で仕事、放り出せない」
気にならないと言ったら嘘になる。
かなり、気になっている。
でも、だからと言って、今、この時間に電話もすべきではない。
いったん現場に入ったら、もう仕事は始まっている。
「これは話が別だ。そいつ、かなり前から梓さんを狙ってたらしい。今度の共演もそいつが仕組んだそうだ。梓さんに限ってそんな事はないと思うけど、魔が差す事があるかもしれない。青山ってオトコ、周りから攻めてる。昼から会見を開くってワイドショーは大騒ぎだ。何を言い出すか分からない。止めろ!梓さんに会え!」
「無理だって。例え何を言われても、今は無理だ。オレは職場放棄は出来ない!」
いつになく奈桜が声を荒げる。
その瞬間、碧の右の拳が奈桜の腹をぶちのめした。
『えっ?』と言う奈桜に、『早く!』と碧が畳み掛ける。
「無理だって。仕事が大事だろ。そんな事で仕事、放り出せない」
気にならないと言ったら嘘になる。
かなり、気になっている。
でも、だからと言って、今、この時間に電話もすべきではない。
いったん現場に入ったら、もう仕事は始まっている。
「これは話が別だ。そいつ、かなり前から梓さんを狙ってたらしい。今度の共演もそいつが仕組んだそうだ。梓さんに限ってそんな事はないと思うけど、魔が差す事があるかもしれない。青山ってオトコ、周りから攻めてる。昼から会見を開くってワイドショーは大騒ぎだ。何を言い出すか分からない。止めろ!梓さんに会え!」
「無理だって。例え何を言われても、今は無理だ。オレは職場放棄は出来ない!」
いつになく奈桜が声を荒げる。
その瞬間、碧の右の拳が奈桜の腹をぶちのめした。

