「出来ます!問題ないです!教育委員会はダメだっていってますけど。そんなのおかしいですよね。子供にはみな平等に教育を受ける権利があると思うんです。そしてそれを選ぶ権利も。そして、こちら側はそれをいかなる時も拒否してはならないと思うんです!」
しごくまっとうな事を言う美優希に、奈桜は圧倒される。
やはり教育者というのは、根っこの所で確固とした理念を持っているのだろう。
奈桜は自分に色目を使っていると思っていた事を心の中で詫びた。
「ありがとうございます。先生からそう言って頂けると安心です。これからもどうかよろしくお願いします」
「はい。学校としては桜ちゃんをこれからも受け入れて行くつもりです。ただ、教育委員会からの話でしたのでお伝えしない訳にはいかず・・・。一方的に悪い話だと決め付ける事も出来ませんし。問題は父親の奈桜さんがどうお考えになるかという事でした。校長は、このままこの学校を希望されるのであれば、快く桜ちゃんを受け入れましょうと。うちの校長、なかなかやるんですよ。教育委員会の方は任せて下さい。・・・あぁ、良かったぁ~。一件落着♪庶民派の奈桜さんは絶対、私立には行かないって思ってました」
美優希は心から安心した顔で言うと、暖房が効きすぎていたのかジャケットを脱いだ。
話が片付いて落ち着いたのは分かるが、何故、シャツのボタンをもうひとつ、2番目まで開けたのか奈桜には分からなかった。
しごくまっとうな事を言う美優希に、奈桜は圧倒される。
やはり教育者というのは、根っこの所で確固とした理念を持っているのだろう。
奈桜は自分に色目を使っていると思っていた事を心の中で詫びた。
「ありがとうございます。先生からそう言って頂けると安心です。これからもどうかよろしくお願いします」
「はい。学校としては桜ちゃんをこれからも受け入れて行くつもりです。ただ、教育委員会からの話でしたのでお伝えしない訳にはいかず・・・。一方的に悪い話だと決め付ける事も出来ませんし。問題は父親の奈桜さんがどうお考えになるかという事でした。校長は、このままこの学校を希望されるのであれば、快く桜ちゃんを受け入れましょうと。うちの校長、なかなかやるんですよ。教育委員会の方は任せて下さい。・・・あぁ、良かったぁ~。一件落着♪庶民派の奈桜さんは絶対、私立には行かないって思ってました」
美優希は心から安心した顔で言うと、暖房が効きすぎていたのかジャケットを脱いだ。
話が片付いて落ち着いたのは分かるが、何故、シャツのボタンをもうひとつ、2番目まで開けたのか奈桜には分からなかった。

