パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~

「じゃあ奈桜さんからお願いします」



木下に促され、奈桜が立ち上がる。



「あっ・・・」



部屋を出る瞬間、何か気付いたように振り返った。



「泉、もしかしてみんな・・・」



泉はわざとなのかどうなのか、聞こえていないようだった。
奈桜は『ありがとう』と小声で言った。



静かに閉まったドアを確認した泉は『ふぅ~』っと息を吐いて、ゆっくり首を回す。



「こういう時、チームワークがいいんだよな。オレたち」



その事がとても気持ち良く、疲れをほぐして行くようだった。