パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~



辛い想いに浸る間もなく、チャイムが鳴る。




「エッ!?何それ?どうしたの?」



そこに立っていたのは引越し屋の格好をした石田と木下。
側に台車と大きなダンボール箱。



「入らせて頂きます」



2人は強引に中に入ると急いでドアを閉める。



「まさか、これって・・・」



奈桜が恐る恐る聞く。
自分の予想は当たって欲しくなかった。



「そうです。急いで下さい。奈桜さんは細いのでこの大きさで大丈夫です」



軽く石田が言う。



「大きさの事じゃねぇよ。なんでオレがこんなとこに入らなきゃいけないんだよ」



「車に乗るまでの辛抱です」



木下が淡々と言いながら奈桜をダンボールに押し込んだ。