パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~

「これ、めっちゃ、美味いよ」



いつの間にか、テーブルに置かれたチョコレートを美味しそうに奈桜が食べている。



「お前さぁ、メイクさんのこと、考えろよ。チョコレートが口につくだろ」



心がちょっと怒った声を出す。



「悪い。悪い。上手く食べたから。大丈夫」



駆け寄ろうとしたメイクさんに笑って親指を立てた。
でも、もちろん、すぐさま駆け寄られ、直される。



「宮ちゃん、ありがとう。後でさ、どこで買ったか教えて。これ、美味いわ」



懲りずに奈桜はまたひとつ、口に放り込む。



「はい。良かったら、また買って来ます」



さっきまでの気弱な雰囲気は消え去り、沙希の顔は一気に雲が晴れたように明るくなっていた。




「なんで奈桜がここにいるって知ってんだよ。見え見えなんだよ。・・・相変わらず鈍いし」



心は小声で呟きながら奈桜を見た。