パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~

碧が身を乗り出し、奈桜と泉は姿勢を正した。



「それがさ、トイレで偶然聞いちゃったんだけど。ほら、『moon boys』ってグループあるでしょ?彼らの事務所が文句言ってるらしいんだよ」



「オレらに?」



3人は意味が分からないという顔をする。



「うん」



「で?」



「彼らの事務所が言うには、何でZが2曲歌うのにmooon boysは1曲なんだ?と。今週のオリコンを見てみろ。moon boysが初登場1位。今やZと人気を二分している。それなのになんでこっちは1曲しか歌えない?ファンは古いZより新しいmoon boysの方を観たいはずだ。moon boysは3曲歌う権利があるはず。Zの曲数を減らせ。3曲歌わせないなら、moon boysは出さない。Zかmoon boysかどちらをとる気だ?」



moon boysはZと同じ男性アイドルグループ。
平均年齢が17歳とZよりかなり若い。
今年デビューしたばかりで今、売り出し中。
事務所はZの事をかなりライバル視しているみたいだ。



「・・・そういう事です」



後から来た心が奏の代わりに全部説明すると、説明の苦手な奏は心の言葉に大きく頷いた。