「ちょっと!ちょっと!」 歌番組の生本番を控え、少しの休憩をしているZの楽屋にトイレに行っていた奏が走って戻って来た。 「何だよ。花子さんでも出たか?」 「紙なら持ってねぇぞ」 泉と碧が笑って言う。 「違うって。ほんとに大変なんだよ」 奏は近くに置いてあったお茶のペットボトルを掴むと一気に飲み干した。 ゴクゴクと喉を鳴らす音が本当に美味しそうに聞こえる。 奈桜と泉、碧はじっと奏を見つめた。 「オレたち、本番、出れないかもしれない」 3人の目が点になる。 「どういう事?」