パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~

「奈桜…。 ありがとう。その言葉だけで、あと100年生きられる。ずっと…幸せでいられる」



「じゃあ、毎日、言ってやるよ。そしたら梓はずっと死なないな」



「ずっと…言い続けてね」



「おぉ」



言葉はただの『あいうえお』の羅列ではない。
音に乗せて発すれば、そこに想いが込もって行く。
単純なやり取りも、それが恋人同士なら全てに意味を持つだろう。



「また…電話するね」



梓の声の向こうから車が通る音がする。



「今、どこ?」



「あ…あぁ、コンビニ。ちょっと喉渇いちゃって。じゃあ、おやすみ」



「あ…梓!」



切れた電話を掴んだまま、奈桜は走って部屋を出た。