パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~

動き出したタクシーを見ながら神川はフッと笑う。



「お前が行く所はこっちなんだよ。奈桜のとこ。・・・使えるヤツが増えて来たな」



電話を取り出すとどこかにかけ始める。



「・・あぁ、オレだ。この間言ってた来年の年末のスペシャルドラマ、水無瀬 梓を出すぞ。・・・大丈夫だ。本人が出るって言ってる。脚本、大幅に変更だ。すぐに連絡しろ。濃厚なラブシーン、オッケーだ。・・・そうだ。ただし、相手役に雨宮 奈桜を押さえとけ。・・・バカ野郎!それはお前の仕事だろ?事務所が断って来たら言って来い。すぐに動け」



言うだけ言うと、電話を切る。



「こんなおいしい話、そうそうない。あんなアイドルドラマで使うカードじゃない。・・・雨宮 奈桜と水無瀬 梓の共演か・・・。時期を見計らって2人の交際を匂わせてもいいかもな」



神川の頭の中では次々と策略が張り巡らされて行く。