パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~

が、それをすばやく指で拭い、ちょっとうつむき気味に髪をかき上げた。
そして、フッと笑った。



「見くびられたもんですね」



『えっ?』と神川は笑みを浮かべたまま梓を見つめる。



「私は奈桜の褒美?おまけって事?」



淡いピンクの口びるが、グロスで艶っぽく光る。
胸元のダイヤのネックレスが太陽光を受けて、キラリと光を放った。



「奈桜の褒美じゃ、不満かな?」



「私も一応、女優ですから。誰かのおまけでは納得行きません」



神川は『ほぅ』と言いながら空を見た。



「で?」



ニヤッと笑い、梓の次の言葉を期待を込めて待つ。



「『数字』が欲しいんですよね?」



「はい♪」



わざとらしく少し頭を下げて見せた。