パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~

「言の葉通りだよ」



「分かるように言って下さい!」



こういう物の言い方が梓は大嫌いだ。
自分が分かっている事の押し付けだし、明らかに相手をにしバカている。
神川のうっすら微笑んでいる口元が、なお、梓を苛立たせて行く。



「梓とオレの契約は解消された。もう、お前は自由だ。オレから逃げなくてもいい」



「えっ!?」



予想外の言葉に思わず大きな声が出た。



「どういう事ですか?事務所からはまだ何も聞いてない・・・。まさか、奈桜?奈桜に何かしたの?」



梓が神川に詰め寄る。
事務所に話が通らず契約解除になるなんて有り得ない。
子供の口約束じゃあるまいし、『やっぱり、や~~めた』で済む話でもない。
実際、事務所と神川の間でもめている最中だ。



事務所でなく、神川の気持ちを変えられるとしたら・・・




奈桜しかいない。