パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~

「それは・・・」



腕を振りほどこうとする力が一瞬、緩む。



「話がある。ちょっといいか?」



「ここで聞きます」



神川がちょっと力を抜いた瞬間に梓はすかさず腕を振りほどき、体制を整えた。
少し乱れた髪を手で直しながら、顔は明らかに迷惑そうに見える。



「相変わらずだな。まぁ、いい」



神川はうつむき気味に、フッと笑った。





「お前の行く道はそっちじゃなくて、こっちなんだよ」



空港内を見つめた後、外へと目を向けた。



「どういう事?」