こんなにゆっくり歩くのは久しぶり。

ヒュ~。風が吹く。

「やばい…」
私は慌てて髪を抑えた。
ウィッグを付けているから、気をつけなきゃ。

神谷グループってバレたら大変だし、やっかいだからね…


学園の前に着いた。

「不良高校って聞いてたのにキレイね」

私は門を開けて中に入った。