「ちょっと……だ、大丈夫?」 「えっと……あの……」 「…………」 机に伏す美帆に汐見とみさきが近寄る。 先に声をかけたのは汐見で後がみさき。最後の沈黙が美帆というのは即、理解が出来る。 「化学は難しいけどさ……もっとポジティブにいこうよ……ね?」 「…………」 元気づける汐見に反応して顔をあげる美帆。しかし表情は暗い。そんな美帆に続けて声をかけたのは、みさきであった。