*** そうそう。 部屋の窓辺には、一年中枯れない忘れな草がぽつりと私を見守っている。 別に造花なわけじゃない。 夜くんとサヨナラした日、家に帰ると差出人の解らないこのプレゼントが私を待っていた。 ――僕を、忘れないで。 一度も聞いたことはないけれど 囁くような彼のそんな声が聴こえてくるような気がする。 それはきっと、 最初で最後の黒川夜の願いだ。