forget-me-not








そう、戻っていく。

今までと同じありきたりな日常へ。

私も、夜くんが再び現れる前の日常へ。





新戸くんは飽きもせず、面倒くさいはずの私の恋愛事情を気づかって押すでもなく引くでもなく見守ってくれている。


私はこの前、勇気をだして陵のところへお見舞いにいった。

彼は責めるでも悲しむでもなく、穏やかに微笑んで私を受け入れてくれた。








このまま平和な日常が続くかどうかはわからない。







もしかしたら、また不幸が私自身を、私の大切な誰かを、周りの人間を襲うかもしれない。


だけど私はもう、逃げたりしない。


誰かを傷つけても傷つけられても、逃げることだけはしないと誓ったから。





それが生きるってことだと思うから。