forget-me-not








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あとからリカに聞いた話。

彼女はいつもの調子でペロリと舌をだし、こういった。

――だってフウ、ああでも言わなきゃ火がつかないでしょ?

それを聞いて図られたんだと解ると、私は大きく安堵のため息をはき、まったくこの悪友には敵わないな、と再確認。




でも。



キスをしたのは本当らしい。




正解にはリカのほうから。

夜くんは抵抗もせずに突っ立っていって、しばらくたつと


――何も感じない。


まるで実験結果のように呟いたらしい。





フウとのキスと比べられて負けるなんて一生の恥じよ、と悔しそうに、だけどケラケラと彼女は笑っていた。

そしていつも通り、マドンナな彼女に戻っていった。