あの人の声なんて……


「琉夏」


…間違いない、絶対にーーー

『…れっ、い?』
「琉夏」

「レン、さん…?」


嵐龍が“レイ”をみてレンと呼ぶ…
確かに“レイ”だ、レンって誰?


「わりィな、俺お前等にずっと…嘘吐いてた

本当はーーレイ、池田 零(いけだ れい)だ」

「…ッ」
「池田…零……」
「嘘だろ……」

「零、さん…生きて、」


池田 零…“桜龍”第4代目副総長ーーー

俺が、“殺した”人。
俺のーーー愛しい人。


『…嘘だ』
「嘘じゃない」
『零は俺が殺した、俺は人殺しなん…』

「違う」


ハッキリと、零は言う

「俺は死んでなんかいない
ここにいる、ここに生きているーーー

なぁ、“総長”?」