「ところで結愛さん」 朔ちゃんが急にくるりとこちらを向き、わたしと向かい合わせになる。 「なに?」 「本題に入りたいと思うんですけど」 「本題って?」 「その…えと……」 なかなか言い出そうとしない朔ちゃんに、赤く染まる頬。これはもしかして… 「琉叶くんの事ね」 琉叶くんの名前を出した途端に彼女はお湯をバシャンと頭からかぶった。