ご本人、琉叶のご帰宅でございます。当然、こんなことになっているだなんて何も知らない琉叶は……


「ただいま帰りました、結愛さまにお客様?」


廊下をいつもの調子で歩いてきて、リビングに顔を出した瞬間だった。


「るっ、琉叶さん」


勢いよくギュッとサッカーで汗ばんだ身体に朔ちゃんは


「えっ」


大胆にも、抱きついたわけで。






「そうならそうと言って良いのよ」


抱きついてからしばらくして、わたしは琉叶くんに微笑む。年齢差あるけどお似合いだよ、このふたり。


「結愛さま、カンチガイです」