「一応お聞きしますが、結愛さま、料理は?」 同じことを思っていたらしいハルトが口を挟む。その途端に顔を赤く染めて俯く結愛。 「いえ………」 ………っ、可愛い。 初めて見るその恥ずかしそうな表情に俺はドギマギしていた。 うわ、どうしよう。 執事としてやっては、いや持っちゃいけない感情が心の中に溢れてくる。 「……ッ」 執事のタブー。