5分後。 残ったのは秀の痛々しい傷痕と迷惑な親友。 まなかはハルトと慧斗に朝の例の一件、その後のこと(クラスメイトに誤解された、慧斗のうっかりによりお弁当のおかずが一緒事件)を語った。 「あーあ、久しぶりに楽しい学校生活だった」 心底楽しんでいるのだろう。わたしの不幸なのに。 「あー楽しかった。それじゃ、帰ろうかな」 嵐のように来ては嵐のように去る我が親友。 「また明日ねー」 満面の笑みがかなり恐ろしいですけど…。 「うん」