「そりゃあね。あんなに藤坂くんまとわりついてたらねぇ」 聞き覚えのあるソプラノボイスに顔を後ろに向ける。 「お邪魔しまっす」と勝手に上がるまなかの姿。 「まなか」 「お疲れ結愛。あ、はい差し入れ、にしても執事四人もいるんだ」 淡々とローファーを脱ぎ、リビングに向かうまなか。ハルトと慧斗には一応友達だと紹介した。 「今日はすごかったよ、藤坂くん」 「なにしたんだ?秀」 ハルトの目がギロリと光る。