『というわけで。一週間だが、仲良くしてやれよ』 ユルい担任の挨拶で朝のホームルームはおしまいとなった。そのとたんに。 『秀くん、ここの編入とか頭いいんだね~』 『彼女とかいるの?』 『普段通ってる高校は?』 女子たちが一斉に群がり、秀を質問攻めする。 ニコニコしながら可愛らしい感じで問う彼女らの反面。 当の本人はうんざり、正直「うるさい」とさえ感じていた。(顔には出していないが、なんとなくわかる) 「あー…あのな」 やっと秀は口を開いた。