「名字言えばわかるかしら?十六夜 愛菜架(イザヨイマナカ)」

「ん?十六夜…」


そうなのです。

わたしの親友である…まなかこと十六夜 愛菜架、は十六夜高校理事長の娘さんです。


そのわりには、高飛車じゃなくて、ありのままの姿でいてくれるまなかとは仲良しだ。


「マジかよ。じゃあお前か?試験パスで入れてくれるように細工したの」

「それは父が。百瀬にはお世話になってるし、butlerの評判も、あなたのデータも知ってるわ」


ふたりが話をすすめるなか、わたしたちは学校についた。


「オレ、何組だ?」