少しぶっきらぼうな答えの中に不安とやさしさがつまっていることが読み取れる。 「家族なんですよ」 ハルトがニコッと笑うと、みんなは一斉にわたしの方を向く。 「えっ」 きょとんと状況が理解できないわたしに秀は頭をくしゃっと撫でた。 「ひとつ屋根の下のその日から、家族同然です」 「っ」 呟かれてハッとした。ばっと前を見るとみんなはニコニコした笑顔で。 わかったの…考えてる事? 「食べましょう、冷めてしまいます」 呆然とするわたしをよそに手をとるハルト。