「そちら、ピンク・オパールですね」 「ピンク・オパール?」 宝石の名前かな? 「意味は確か…」 爺やの口から放たれた意味にわたしは頬を緩ませる。 ――“愛の出逢い” 胸に残るあたたかさを感じながら、 みんなの笑顔を思い浮かべながら。 「ありがとう……ね」 車の振動が眠気を襲い、わたしは穏やかな眠りについた。