シンデレラに門限があったように、楽しい時間にもやはり終わりが訪れるわけで。


「うわ、空がピンクだ」


琉叶くんが見上げた先には夕焼けでピンクがかった雲。


「もう、そろそろだね」


ぼそりと呟いたわたしに「だからさよならじゃねーよ」と秀。


「それはそうだけど……」


ゆったりしたバラードの着メロが鳴った。MIAの『願い』わたしのだ。


「もしもし?」