「じゃ、俺お弁当こしらえるんで。朝は食べててくださいね」


慧斗が黒いエプロンを着出すと共に言う。エプロンをしている時の彼が一番すきで、かっこいい。


「お手製お弁当!卵焼き入れてね?」

「はい、チーズ入れますね」


慧斗のチーズ入りふわとろ卵焼きは最高なんだよねぇ……。


ありがとう、と言えば爽やかな笑顔が帰ってきた。


「早く食べて行こうよー」


無邪気な琉叶くんを微笑ましく見ているとハルトが鍵を差し出してきた。


「あの、合鍵……」

「あ……」